決戦!山頂の闇!!
装備を整え、決戦の地へ赴く。
辺りを見回し、深く呼吸をする。
さあ、行こうか。
相棒はスライムのスラめし。旅立った頃からずっと一緒だった。
今回も、一緒に行こう。
いざ、死地へ。
雪の降りしきるなか、ランドン山脈を行く。
山頂に近くなったがそこで異変に気がついた。
空が!
空を穿つ邪悪な穴が!
事態の異常さに焦りながら山頂へ
山頂には賢者ホーローが待っていた。
あの天を穿つ穴こそ冥王の心臓。ネルゲルの居場所。賢者が魔法で足場を作ると、光を放つ。
が、悪しき力はそれを強く拒んだ。
え、これ無理なん?
と、そこで賢者は一つの予言を口にする。
輝ける破邪船は
時の海を渡り
救世主
大いなる闇を
超える
だそうだ。
グレン城にその破邪船を作れるものがいるという。
あっさり諦めグレンに向かう賢者を追うことにする。うーん一筋縄ではいかぬ、か。
町を駆け回っていると、ひとりの人物にあたる。だが、破邪船の技術は既に失伝し、作る事は不可能だという。
オイオイオイ滅んだわ世界
しかし、この賢者の「連れ合い」って言いかた、「相方」みたいで若干、嫌。
しかも過去に遡るとか言い出した。
わたしの真の姿って、やめてください!
準備が整ったらエテーネへ飛ばすらしい。
ここでわたしの話をしますが、わたしは二つの魂があるんですね。一つはエテーネでネルゲルに殺された時渡の力を持つ人間の魂。もう一つは、この体オリジナルの魂。わたしの場合、どちらかというと、ドワーフの人格の方が勝っている。だから使命に対してあんまり積極的じゃなかったし……
世界を回れればそれで良いかなって思ってた。
見て回った結果、多分あの悪い奴らを後ろで手を引いてるのがネルゲルという奴なんだと思うんだけど。
そして人間のわたし、があの嫌なやつらを倒す力を持っているんだろう。
旅して回ったこの世界をゆっくり壊そうとする奴がいる。そんなの、嫌だ、気にくわない。
そう思えば、ええいままよ。なるようになる!
何が起きるかわからんが、飛び込んでみる!
行くぞ、闇に陥ちたエテーネへ!!
続きます