冒険日誌 なみのまにえら

ドラクエ10 のプレイ日記を載せて行きます。冒険日誌は画像が消えてしまうので、こちらに残す形です。【このブログのドラクエの画像は原則スクエアエニックスさんに著作権がありますので、無断転載等しないようにお願い致します】(C)2017 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.(C)SUGIYAMA KOBO(P)SUGIYAMA KOBO

功夫編 其ノ壱 「英雄故事」

その人は、老人にしては鋭い眼光を持っていました。
「待たれよ」

声をかけられた時、ビリっと背中に走るものがあり、跳ねるように振り返ったのを覚えています。

 

 

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年輪のように刻み込まれた皺から伺える表情は柔和そのもの。好々爺といったところか。ゆっくりと視線を合わせた瞬間、射すくめられ、呼吸が止まった。その瞬間ッ

「喝ッ!!

咆哮かと思えた気合の一声が放たれ、猛獣に飛びかかられて喉笛に食いつかれたッ!
…と思った瞬間。全てはかき消え、何事もなかったかのように昼下がりの街並みが眼前に広がっていた。


嫌な汗がぶわりと噴き出す。やがて感覚が戻ったわたしは、あたりをゆっくりと見回す。
柱の傍にすらりと立つ美しいウェディの青年。
先ほど飛びかかってきた猛獣とはまた違った、しなやかな獣を思わせるゆったりとした動きで、彼は話しかけてきた。

「おっ、あんた武闘家だな?
オレは武闘家のヤーンってんだ~

先ほどの緊張感と打って変わって呑気な声で喋り出したヤーンという男は伝説の武の極み、「超天道士(スーパースゴイツヨイカンフーソルジャー)」の話を始め、懐から一冊の本を取り出した。

超天遊戯ー壱の書ー

自分は読むだけで強くなれると思ったが、修行が必要だったんだよねぇ~との事。

「強くなりたいでしょ~?

調子よく押し付けられた感があるが、とりあえず目を通す。

…なんというか良く言えばだいぶ砕けた感じの、悪く言えばラブリージジイのファンシー夢日記(武術)といった感じだった…

こんなんで本当に強くなれるのだろうか。
半信半疑で書に書かれている通りに演舞する。

 

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これじゃ武術じゃなくて宴会芸…
ゲンナリしていたが、何かが変だ。虚を衝かれて笑い出したばくだん岩の呼吸が手に取るようによくわかる。

「邪ッッツ!

 

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まっすぐ打ち出した正拳突きが当たるや否やばくだん岩が粉々に砕け散った。

「うそ…

その後、ヤーンに超天遊戯を返した。
記念に武闘家の靴を貰った。
なんだろう、ヘラヘラしてるのに、底知れない感じがするのは。超天遊戯には続きがあるらしい。日を改めて会いに来いとの事。

 

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いったいこの優男は何者なんだろうか。