冒険日誌 なみのまにえら

ドラクエ10 のプレイ日記を載せて行きます。冒険日誌は画像が消えてしまうので、こちらに残す形です。【このブログのドラクエの画像は原則スクエアエニックスさんに著作権がありますので、無断転載等しないようにお願い致します】(C)2017 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.(C)SUGIYAMA KOBO(P)SUGIYAMA KOBO

Steam Heart-Scramble DISC 5 「ミエナイチカラ ~INVISIBLE ONE~」【道具使いクエ】

魔界の奴等の場所がわかった。

あとは簡単だ。ブッ潰す!

 

 


二本の柱が輝き出す。ダイナモがアタシを抱える形で加速。すごい力で壁に押し付けられているような抵抗景色が急に変わる。本当に一瞬で目標に飛んできたのだ。

 


地獄の使いを一体消し飛ばす。

アタシはブレーキをかけられず吹っ飛んでしまったが、ダイナモはそのままデカブツに斬りかかるも軽くいなされる。

 


ほほう。お前がどうぐ使いか。待ちかねたぞ。

 


衝撃波で木っ端微塵になった部下を気にする様子はなく、泰然とこちらを見遣る。

 


魔界を抜け出してまで極めんとしたデルクロアの研究成果がどれほどのものか見たくなってな……

 


そう言うと口の端を歪めた。

 


おっさんの夢、どうぐ使いの手でコイツを倒すと言うのを聞き、アタシをブッ潰す事でおっさんの心を摘むつもりらしい。

 


謎の小瓶を飲むと、ゴルゴンザは異常な熱を発し、筋肉が隆起し始める。皮膚を突き破って隆起したそれが複雑に絡み合い、肉の鎧を作った。不気味にうねり、脈動している。グツグツと鉄を煮詰めたような嫌な臭いがする。

 


おっさんの強化薬!

明らかにこれは、ヤバい。

 


1対2。数の上では有利。

勢いをつけて槍を突き立てるが、表面を走る筋に挟まれてしまった。抜けな…

 


巨人は空いている手でアタシをつまみ上げると、一気に地面に叩きつけた。気絶しちまいそうな一撃だったが、肺が潰される苦痛で意識が飛ばない。が、脳みそに空気が回ってこない。のたうちまわるにも体が動かない。

 


ダイナモが特大の剣を突き立てる、流石にスピードとパワーがある。刃は肉に食い込んだ。ギチギチギチと、歯車が軋みをあげる。剣を振り抜こうと馬力を上げているのだ。

だが、それを意に介さず両手でしっかりダイナモの体を掴んだ巨人はもはや表情すらわからない顔を歪めて「笑った」

そしてバギャバギャと、悲鳴じみた音を鳴らして機械の足を引きちぎった。そして無造作にうち捨てた。

戦闘不能。あっという間だった。

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体を動かさなければ。芋虫のように這いずるアタシを充血した真紅の目がつまらなさそうに追いかける。

 


終わりか…?

力も、体格も、速さも魔力も何もかもッ!

圧倒的に足りないんだよ、お前ら、サルは!

 


ゆっくりとこちらへ近づき、アタシを叩き潰すために大上段に振りかぶった巨人だったが、アタシは不敵に笑ってみせた。アタシが移動したのはアタシとダイナモで巨人を挟む直線上。

 


くたばりやがれ。

 


奴の背後に転がる、腕と足をもがれたキラーマシンはボディの中で激しい駆動音を鳴らす。千切れたパーツで無理矢理巨人に方向を合わせ

 


瞬間、ボディが開き光の槍を発射した。高熱を持ち超回転をする光の槍。

 


射出された光は、巨人の胸板を貫いた。

 


蒸気を吹き出しながら回転する光の槍の正体は、白銀のボディに青い意匠のなされた、鋼の鳥。

 


ダイナモワン、act2!!

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胸に風穴が開いた巨人はそのままどうと倒れた。

 


これがアタシの答えだッ!!

 


ようやくいう事を聞き始めた肺でなんとか空気を取り込み、アタシは気炎をはく。

 


道具に愛着わいちまったら、なんとかうまく使えるように改良する。技術の研鑽。それがどうぐの使い方だとはいえ、キラーマシンボディは全損。アタシも多分何本かやられてる。満身創痍。

 


愛着!ほう!愛着とな!

どうぐにどうぐを使わせるとはこれだからニンゲンはっ!

おっさんが駆け寄って来た

 


フン、これでどうぐ使いこそが最強だというワガハイの考えが正しいと証明されたな。

まにえらよ。すべてキサマのおかげだ。

 


アタシの回答が気に入ったのか上機嫌で適切に医療処置を済ますと

 


…キサマはワガハイにとってじつにすばらしい「どうぐ」であったぞ。

 


そう呟いておっさんは研究所へ引き上げていった。

 


呆然…

 


ギギギ…言うに事欠いてこのおっさんはっ…!

絶対捕まってる間にセリフ考えてたよな…アタシが勝つのを信じて!

 


アタシが、勝つのを…

 

 

 

おっさんにはまともな言葉遣いも「研究」させにゃならんな。そんな事を考えながら、体が動くようになるまで、と音のしなくなった洞窟でゆっくりと目を閉じた。

 

 

 

まにえらさん!

ご主人さまが趣味で始めたどうぐ使いをアストルティアの人が極めるなんてボクは感無量でンス。

 


目が覚めると目の前で見慣れたタンスがまくし立ててきた。

 


研究所に戻ったおっさんは機材を従えてアタシを迎えに来たらしい。全く、どこまで…

 


あぁ。体が動くようになったらやらなきゃならない事が山積みだ。

 


ダイナモを整備して新しいボディをまた作って。

そして何より、この偏屈なオヤジに気の利いたセリフってモンを教え込まにゃならん。

機械をいじるより、ずっと時間がかかりそうだ。

まぁいい。時間はこれからたっぷりとあるのだから。

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