冒険日誌 なみのまにえら

ドラクエ10 のプレイ日記を載せて行きます。冒険日誌は画像が消えてしまうので、こちらに残す形です。【このブログのドラクエの画像は原則スクエアエニックスさんに著作権がありますので、無断転載等しないようにお願い致します】(C)2017 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.(C)SUGIYAMA KOBO(P)SUGIYAMA KOBO

Steam Heart-Scramble DISC 4 「ultra soul」【道具使いクエ】

あなたは覚えていますか?

初めてどうぐに触れたときのことを。

あなたは覚えていますか?

楽器、釣り具、工具、画材、メイク道具、ボールやラケット。そして、武器。

大人が扱っているのを羨望の眼差しで見る幼い自分を。怒られるのを覚悟で初めて「それ」に触れたときの気持ちの高鳴りを。

 

 


あの人はずっと、そのときのきらめきを追いかけているんでンス。

 

 

 

 


ざけんなっ!

テメー何のためにっ!!

 


まにえらさん!

 


取手に掴みかかったまにえらさんは大きくなったダイナモにつまみ上げられてしまいました。

 


Be cool、マニエラ。

タンス、悪くない。

 


確かにタンスがオッサンをさらったわけでも、その仲間内って訳でもないんだ。アタシだってわかってる。これは八つ当たりだ。

 


そんな事を考えているだろう表情が読み取れます。

 


わーったよ!暴れないから降ろせ、降ろせ!

 


こういう時はパッと手放してまにえらさんがしりもちをつくのがお約束なのですが、ダイナモは丁重に降ろしました。

 


ご主人様をさらったゴルゴンザですが、しばらくは魔界に戻れないと思うでンス。

というのも魔界へ通じる門を開くのには結構時間がかかるでンス。

 


今頃奴らはこの世界のどこかで魔界への門を開いているはずでンス。

 


何だよその七人で墓を掘るみたいな展開は……

 


でも、今のまにえらさんではゴルゴンザには勝てないでンス。

 


何を!ゴルゴンザだかペコリーノだかしらねぇが、アタシとダイナモですりおろしてスパゲッティに振りかけてやるよ!

 


アストルティアジョークは難しいでンス……

とにかく、ご主人様が編み出したどうぐ使いの必殺技を習得すれば勝機が出てくるでンスよ。

このタンス、一生のお願いでンス。どうか、どうかこの修行をこなしてどうぐ使いの必殺技を習得して下さい!

 


……アタシよりあいつらのこと知ってるあんたがそういうんだ。……呑んだよ。

 


そう言うとまにえらさんはダイナモボディ2を連れて出かけて行きました。

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身体感覚を外化し形状を取らせて延長する!

これがどうぐの真髄だ!

 


ボクが目を覚ました時に目の前にいた男の人はそう言いました。

 


肉体には限界がある。しかしそれを外化し形を与えたら!それは肉体という制限を離れ無限に拡張する!面白い!実に面白い事をするものだ!ニンゲンというやつは!

みろ!これを、食物に突き立てるのだ!こっちは液体を一口分だけすくい取る!食べやすい!フハハハハ!そしてみろ!奴ら馬にどうぐを取り付けて身体能力以上の荷物を運ばせている!車輪ッ!まっこと怪奇で愉快な発明よ!

 


お前はタンスだが、戦闘機能を拡張した!

肉体の限界と、機能を外化したどうぐの有用性!これをあの筋肉ダルマに証明して見せるのだ!

 

 

 

 


意識が戻ったのは全身にありえない痛みが駆け抜けたからでした。

 


動くな。

 


ご主人さまのひどく落ち込んだ声が聞こえました。

 


ワガハイは、間違ったのかもしれぬ。

武器には武器の形。タンスにはタンスの形。それぞれに意味があり、理由がある。

その事を、こんな形でわからせられてしまうとはな…

 

 

 

沈黙。

 


すまなかった……

 


ボクは嬉しかったでンス。

この世に生まれたことが。ご主人さまに使ってもらえたことが。

 


それに、ご主人さまが必死で直してくれたから、ボクはこれからタンスとして生きていける。それだけで、幸せでンス。

 

 

 

 


昔の事を思い出していました。

ご主人さまと出会い、彼の望むままにアストルティアへやってきた事を。

 


そしてまにえらさんに出会ったこと、ダイナモワンが、ボクと全く同じ壊れ方をした事を。だから……

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まにえらさんが帰ってきました。

 


最後の仕上げ、マスターキーを受け取ります。リミッターが解除されています。それは二人が特訓をしっかりとこなしてきた証明。

 


ボクの2段目の引き出しを開いてもらいます。

 


中には本が。ひどい悪筆の。

「どうぐ使い必勝マニュアル」

その中にはご主人さま秘伝の強化ガジェット零式の使い方が

 


まさかこれゼロカスタムって読むんじゃないだろうな……

 


そういうところに気がつくところがご主人さまと気が合ったのかもしれませんね。

 


あ?聞こえてるぞ、タンス。

 


そうでした。この人にはどうぐの「声」が聞こえるのでした。

 


さぁ、準備をしろ。あのすげー速いルーラだ。あれでアタシとダイナモを飛ばしてくれ。

 


全く、無茶な事を言う。でもそれだけご主人さまの安全を思ってくれていると言う事。ボクも、ご主人さまも、こんな感情には触れたことが……いや、ありましたね。人は鏡、と言うニンゲンの言葉が少しわかったような気がします。

 


カタパルトの魔力が溜まるまでの間、少しボクたちの話をしてみたくなりました。

 


「前にご主人様には夢があると言ったのを覚えてるでンスか?」