冒険日誌 なみのまにえら

ドラクエ10 のプレイ日記を載せて行きます。冒険日誌は画像が消えてしまうので、こちらに残す形です。【このブログのドラクエの画像は原則スクエアエニックスさんに著作権がありますので、無断転載等しないようにお願い致します】(C)2017 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.(C)SUGIYAMA KOBO(P)SUGIYAMA KOBO

Steam Heart-Scramble DISC 3 「LOVE PHANTOM」【道具使いクエ】

さぁてぇーーッ!

これから始まるのはァ!

クッソ弱い体のくせに、物を使っていきがっている最低最弱の生き物、どうぐ使いだッ

 

 


同士よォ、その剣をこの大タワけの四肢に突き立てゆっくりと後悔させてやろう。この世に弱き生き物として生まれた事を。そして我々の前に現れた事を。

 


既に軽く傷つけられてたアタシの体からは血が流れていた。

血の匂いとこれから始まる残虐な遊びに、奴ら、魔界軍地上制圧隊はハイになっていた。

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迂闊だった。

相棒を鉄塊にしてしまった後、アタシは行くあてもなく、かといってデルクロアのおっさんの元に帰れるわけもなく。ガタラの酒場でボンヤリと過ごしていた。そんな折、古代のオーパーツラニアッカ断層帯で見つかったと噂をする、顔をフードで隠したおかしな集団がいた。

 


ヤケになっていたとはいえ、気にならないといえば嘘になる。しかもあそこは最近釣り大会とかで人出が多くなっている。先を越される可能性は大いにあった。先の喪失感に頭が曇っていたアタシは、それが罠だという可能性を考える余裕は、なかったのだ。

 

 

 

それらしき遺跡の門をくぐった先には。

竜騎兵と思しき奴らが円陣を組んでいた。

 

 

 

噂を流せばデルクロアの方がやってくると思っていたが……まぁ、いい。

俺たちはな、お前みたいな弱い奴がイキがっているのに特に虫酸がはしるんだよ、アストルティアのサルがァ……

四肢もいで身の程をわからせてやる。

 


黙ってイモムシになる趣味は無い。

が、竜と呼ばれる種族に組み付かれれば普通の体で勝てる道理はない。あっという間に取り押さえられてしまった。

 

 

 

 


さぁテェーーーーッ

 


たちまち両腕切断ンンンンッ!!!

 


嫌だ、嫌だ、怖い、怖い

 


こんなところで終わりたくない。

 


ちくしょう、畜生。

チクショーーーッ!

 


(call me……)

 


聞き覚えのない声が聞こえる……

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You must know what I am.

(私が何者かわかっている筈だ)

 


カタパルトルーラ、充電率100パーセント。

 


I must tell you what I've been loving.

(お前に伝えなくてはいけない。愛していた。そしてこれからも)

 


二つのレールそれぞれ一列に埋め込まれたルーラストーンが光を放ち始める。

 


I'm nothing, lifeless, soulless.

(私は何者でもない。命も、魂さえ)

 


動力系統が回転数をあげる心地よい駆動音

 


Cause I'm "Love Phantom".

(なぜなら、私ははお前が作り出した

愛の投影物なのだから)

 


ボディタイプ2!コードネーム"ラブファントム"発進願いまンス!

 


カタパルトルーラ、テイクオフ!

 


急加速し、音速で発射されたそれはルーラの魔力を浴びて姿を消した。

 

 

 

取り押さえられているアタシの頭上で派手な爆発音が起こる。

突然現れた音速の塊は衝撃波を発生させながら剣を振りかぶっていた竜騎兵に激突、上半身を吹き飛ばす

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壁に激突した衝撃をそのまま反動に変えてそれは戻ってくるとともにとんでもない大きさの剣を振るう。

袈裟斬りで一体が沈む。

 


突き立てた大剣を軸に回転しながら弩を連射。不細工なサボテンが一本、壁に生けられた。

 


残された一体は恐怖に顔を引きつらせていると、「それ」の目から放たれた赤い光線に腹部を貫かれた。血は出なかった。貫く側から熱線が傷口を焼いていた。あっという間に、死という竜巻が、魔物の群れを蹂躙した。

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ガハッ……我らが敗れるとは

 


ククク……だが隊長ゴルゴンザさまが既にデルクロアの元に向かっているはず。

 


ダァン!という衝撃音とともに、竜騎兵の首は胴体から切り飛ばされた。

 


そこには完璧に排熱をこなした殺戮装置(キラーマシン)の姿が。

 


先の声の主はコイツだ。なんとなくそんな気がした。お前、ダイナモワンなのか?

彼はアタシの背中に乗ってきた。かつて鉄の鳥がそうしたように。

 


グェー!重いンゴ!

あわやマヨネーズのチューブみたいに中身が飛び出る前に、大きくなった彼をどかす。

 


鉄塊になった彼のコアは生きていたのだ。おそらくオッサンがそれをこのボディに移植したのだろう。

 


再会を喜ぶ前に、今は!

 

 

 

ガタラ周辺は、土砂降りだった。

ーー頼む、間に合ってくれ!

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駆け込んだ研究所で、出迎える皮肉な言葉はなく、憔悴しきったタンスがアタシたちを迎えた。

 


デルクロアは、攫われてしまった。

魔界軍の肉体超強化薬を量産する為に。

 


やりたくないことは腕をもがれてもやらないオッサンの事だ。きっとひどい拷問を受け、二度とどうぐをいじれない体にされてしまうだろう。

 


そんなことになったら

 


うおおおおおお!

 


怒りとも、焦りともつかない衝動がアタシを貫いて、吠えさせた。

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続くぞ