熱砂のぬらぬら
ところかわってこちらアラハギーロ。
暑さが苦手なわたしとしては少しでもヒンヤリしたい!
と、日よけのほら穴とかいう名前がすでに涼しいところにこれまたうめき声がするというヒンヤリイベントがあるらしい。
肝試しとか柄じゃないけどいってみよっかなと、夜の砂漠をズンズン進む。
これ、薬草を50Gで売ってくる男。
生活力なさすぎっす。でも甘やかしちゃうわたしはダメンズウォーカー。
洞窟の中には壺が。なんか変なにおいしませんかこれ?
ず……みず……
と言ったので中にミミズを入れてやった。
反応はなかった。
アラハギーロの名水が欲しいらしい。
壺にうごめく名状しがたい黒い塊に水をあげるってそれ触手系の何かにとり殺されませんかね……
熱砂の姫と水汲みの下男ってなんかイヤらしくないですか?
アイエェ……そんなことないですか……
そんなことあると思うんだよなぁ……
千の夜伽を超え、万の愛を語る!
アラハギアンナイト!まにえらですこんばんは
いやぁ!暑い国はいい!開放的な気分になる!ふざけていい空気って最高!
さて、名状しがたい黒い塊に水をかけようとすると、匂いで水がわかるらしく、興奮している様子。この時点でかなりご遠慮したいのだが……
ああ、卵を産み付けられて苗床にされてしまうかもしれない~
うわっくさっ!磯臭っ!
ワカメが出て来た!ワカメはそのぬらぬらと光るワカメを伸ばしてわたしのの四肢を捕え……たりはしなかった。
もう少しで塩コンブになるところだったとぬかしおる。切れ味バツグンの海藻系ジョークにわたしは苦笑いで応えた。
そして礼と称してぬらぬらの海藻を渡してきた。
しかも自分はアラハギーロの王だとのたまって去っていった。
あんなのが街に現れたら大ごとだぞ!
慌てて追いかけるわたしであった。