冒険日誌 なみのまにえら

ドラクエ10 のプレイ日記を載せて行きます。冒険日誌は画像が消えてしまうので、こちらに残す形です。【このブログのドラクエの画像は原則スクエアエニックスさんに著作権がありますので、無断転載等しないようにお願い致します】(C)2017 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.(C)SUGIYAMA KOBO(P)SUGIYAMA KOBO

《再掲》悦びに咲く魔女 verse1 Catch You Catch Me【魔法使いクエ】

拝啓   わたしに言葉を教えてくれた先生

 


久しくお顔を拝見しておりませんが、お変わりないでしょうか。

というより、わたしが生きていて、手紙をしたためていることに、驚かれているかもしれませんね。

拠所無き事情により、わたしは一命を取り留め、世界を旅しています。

先生が教えて下さった沢山の言葉が、実際に見ることで息を吹き込まれ、目の眩むような極彩色の日々を過ごしております。

いつか、先生の目に焼き付いていたという水彩画の景色に、わたしもたどり着けたら、なんて考えながら、旅を続けております。

 

 


またお手紙、差し上げます。

お身体、お大事に。

 


わたしはまにえら。私立魔術専修荊棘(けいきょく)学園に通う魔法使いのたまご。

学園は4クラス制になっています。わたしは初級クラス、春級生。

 


たくさんの旅人が行きかう港街、レンドアで魔法の勉強をしています。

いつか私も、偉大なる魔女、になりたい、というのがひそやかな夢。

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今日は一人前の魔法使いになると、不気味な囁きが聞こえると噂になっている宿屋に来ています。

 


わたしは鏡のある部屋に通されました。

夜中、ぼんやりと明るくなったのを感じ、目を覚ますと、部屋の鏡の表面が揺らぎ、光を放っています。

ささやき声でしょうか。言葉に合わせて鏡の表面に波紋が揺れます。

 


だれか、いませんか?

 


そう聞こえたような気がしました。

これ、同化されるんと違うか?などと余計なことを考えていて、自分が話しかけられたと気づきませんでした

 


もう一度問いかけられ、慌てて返事をすると、鏡の中の人物はリュナンと名乗りました。涼やかな声。

まさか…声の主はイイイ…イケメンか!か。

 


わたしなぞは、魔術大好きオカルトマニアの喪女ですので、イケメンなどと会話したら、灰になって消滅してしまうのではないか、とびくびくしていると相手は相手でのんきに鏡の技術を説明しだしました。

 


宿の鏡はシーバの鏡といい、二つひと組の遠く離れた相手と話せる鏡らしい。

 


この鏡が、ある程度の魔力を要求するようで、魔力のある人間に反応して起動していたらしい。

ウェナ諸島にいるというイケメンはわたしの事をじぃっと見つめ(なぜかそう感じた)

 


君は……自分の中に、もう一人の自分がいるって感覚、時々感じない?

もう一人の私。いや、いることにはいるが…わたしは寮に隠してある魔女集会のムック本のことを考えていました。

セクシーで最強な魔女が男どもを手玉に取るみたいなやつ…

 


ないないない、そんなのないです!あったら死にます!

わけのわからない受け答えをしてしまいワナワナしていると、鏡の波紋が細かく揺れる。

 


まあ、いいよ。これをもっていって。

鏡がひときわ大きく揺れるとそこから可愛らしい時計の意匠が施されたペンダントが現れた。

きっといいことがあるから、身に着けてみてよ。

 


断る理由もなし、そのままもらいました。

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数日後、級友たちと錬金術の素材を集めにゲルト海峡に来ました。

子供の泣き声がします。駆けつけるとそこには大量のガチャコッコが。

現地の子供がコッコの群れを怒らせてしまったようでした。

無数に飛びかう刃状の羽根。とっさに子供をかばったわたしはそのまま切り刻まれ…

 


ダメだ……やられる。

 


痛みがどんどん鮮明になる。精神が集中して…

 


その時。

チクタク……チクタクチクタク……

ペンダントの時計が進みだした。

 


これは……!

 


思い出して……

イメージして……

自分の考える最高の魔法使いのイメージを。

 


君の中に眠るもう一人の君を

 


ペンダントの時計がぐるぐると針を回しだす。光に包まれわたしは…

 


ハッ!

思い切り跳躍。コッコに破られボロボロになった服を脱ぎ捨てた瞬間!

髪がシュルシュルと伸びてわたしの体を覆った!

 


「髪は霊感の源。悪魔に髪の毛を盗まれてはいけない。それだけで呪いをかけられたり、ドッペルゲンガーをつくられたりしてしまうから……」

 


胸の奥から湧き出てくる自身、高揚感。

 


精神を更に集中すると敵が飛ばしてくる鉄の羽がスローになり、すべてをかわして眼前に立つと、コッコの前に立って、デコピンをした。

 


ンン~悪い子ねッ

 


指で触れた場所から魔力がほとばしり、爆発。

ちょうど、爆発魔法の「イオ」のように。

わたしは次々と身をかわしては指で魔法を発生させ、あっという間に怒れるコッコたちを鎮圧してしまった。

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それはいつも妄想していた、魔女の姿。

安堵で泣き出す子供の額にキスをして、わたしはまた、跳躍。

物陰に隠れると、元の姿に戻り、服もなぜか復元していました。時計は、今は静かに時を刻んでいます。

 


後に残ったのは、高揚感と、戸惑いと。

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いったい何だったのだ。これは鏡のイケメンに聞いてみなくちゃいけない、そう思いました。