冒険日誌 なみのまにえら

ドラクエ10 のプレイ日記を載せて行きます。冒険日誌は画像が消えてしまうので、こちらに残す形です。【このブログのドラクエの画像は原則スクエアエニックスさんに著作権がありますので、無断転載等しないようにお願い致します】(C)2017 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.(C)SUGIYAMA KOBO(P)SUGIYAMA KOBO

笑道 5幕 99人があきれても、1人が笑うなら俺達の勝ちじゃねぇか/まずい事をやるタメに、俺は呼ばれたのさ。【旅芸人クエ】

おめえさん、昔、命に関わる何かがあったね。
時々無意識に他人を憐れむような感じがある。
そういうのを、涙目で見るって言うんだ。

何事もどこか遠くから眺めるような感じ。
客と、相手と同じ目線に立てた時、おめえさんの芸の華がひらくかもなあ

いつか師匠が語った名前の由来。今更思い出してどうにかなるってもんじゃないけど……

 

洞窟の奥、奴はいた。白い肌、燃えるようなたてがみ、ウマヅラというか、馬の悪魔。

バヒヒヒン……おっと。
フォッフォッフォッ感じます……
私の弟弟子ポルファンと同じオーラを
私好きですよ。強い方が……

「はじめまして」まにえらさん……

冗談のつもりなのか。初対面?あんたはラッカランで闇の笑いを教えた……f:id:naminomaniera:20180425211300j:image

私嫌いなんですよ。くだらん芸をする旅芸人っていうのがね……。
なんと言いますかね。受けつけないんですよ。
もうね好き嫌いの問題ではないんです……。生理的にダメ。あれで笑える奴の神経が理解できない……。
もうねホント世の中どうかしてますよ。どいつもこいつもつまらん芸、もはや芸とも呼べない記号で笑ってるのに私のセンスが通用しないのは狂ってますね。

で、結論。旅芸人はこの世から消えてください。いいえ、それだけじゃない。わたしの芸がわからないクズどもからも、笑う事を感情を取り上げてやります。どうせ、何も変わらないでしょ、あんなバカども。

私好きですよ。命をかけた戦いが。芸も似たようなものですよね?
さあ共に狂いましょう。

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お強いですね。
しかし悲しい事ですが、才能あるものはこの世から差別されるのですよ。私はポルファンより才能がありましたが、魔物の芸などウケるわけなく、どこへ行っても私の芸は受け入れられませんでした…
しかし自分より才能のない多くの旅芸人が成功している…
私は絶望しましたよ。
才能があったところで世の中はそれを正しくは評価しませんよ?

あなたは才能が認められなくても腐らずに笑いの道を極められますか?


…あんたの教えてくれた闇の笑いは確かに間違っている。でも、やってみることで、わかったことが、ある。あんたは勘違いしている。
まず、こんな業な職、一度も腐らないなんてことはない。
腐って、間違って、もがいて。それでもやめられなかった奴が上がっていくんだ。

それから芸風。あんた、人間としてネタをやっていたんだろう?それは嘘なんだよ。あんたは魔物、わたしは女。客は嘘に敏感だ。人間の男と同じ芸がウケるわけがないのさ。
あんたのパクリみたいな奴が大勢売れていったと思う。それほどあんたの芸は素晴らしい。ただし、人間がする場合においてだ。

私たちは芸人としては少数派。でもだからこそ、この世の中に噛み付いてやることが出来るんじゃないかなってわたしは思うよ。


でも、そのように強い心を持った旅芸人などこの世にいるわけがない……。

嘘だって丸わかりの表情しやがって。ルルルリーチは闇に溶けた。

なはは。おめえさんやったまったなあ。闇芸人ルルルリーチを倒しちまったかあ。

師匠、一部始終を見ていたのか……

……たくさんの旅芸人がよお、笑いの極みにたどり着く前に信念を見失うんだあ。修行もキツいし、笑いをとろうとしてもそれが世の中にウケないこともあるしなあ。

まにえら。いつかオイラに見せてなあ。笑いの極みにたどり着いたバカの芸をよお……

辛い時こそ……笑わにゃ、ね。

師匠は見せないようにしていたが、悲痛な表情をしているのは見なくったって、わかる。

…………そんなの、無理です。

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だってこんな!師匠、誰も!いなくなっちゃった!こんなのってこんなのってないよ!

わたしは、大声をあげて泣き出した。


みんなも、わたしも、ただもがいて。幸せになろうともがいただけなのにこんな結末!


おめえさん、オイラが見立てた以上の大バカだった!まさか芸人がボロ泣きするなんて。

だって!だって!!悲しい時に泣けなくって、心から笑えるわけ無いじゃないか!!

わたしが流した涙で、涙のシールがはらりと剥がれた。


それは胸元にとどまり、蕾へと形を変え


ゆっくりと、花開いた。


咲いたな、華が…
月下美人とは、おめえさんらしい。

華が……
わたしの胸元に咲いた華が、花びらを散らす。


花びらは
ゲイザーに殺された芸人に
ルルルリーチに貶められた者たちに、姿を変える。

花びらの一つから、ゲイザーが、蘇る

そして今倒れたルルルリーチが。

 

すまなかった。私は……

謝ることなど、もう何もない。さあ、帰ろう。私たちを待っている人々の元へ……!忘れられかけている笑いを、取り戻そう!

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芸事とは成長の遅い植物である

それが笑顔という花を咲かせるまでは

幾多の失敗、挫折、後悔迷いに耐えなくてはならない

笑道 完