冒険日誌 なみのまにえら

ドラクエ10 のプレイ日記を載せて行きます。冒険日誌は画像が消えてしまうので、こちらに残す形です。【このブログのドラクエの画像は原則スクエアエニックスさんに著作権がありますので、無断転載等しないようにお願い致します】(C)2017 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.(C)SUGIYAMA KOBO(P)SUGIYAMA KOBO

まにえら大勝利!!希望の未来へギガデイン!!

とうさんに あえればよかったのに。

虫の息で、家族の事を想う勇者。こんなことになるなんて…
大魔王の城。乗り込んだわたしたちに襲いかかってきた魔物達はあまりにも強靭であまりにも数が多かった。

 

まにえら ぼくがひきうけられるのは ここまでみたいだ。めを さまして どうかせかいに へいわを。 ぐふっ。

もょもとは力尽きた。勇者が、死んだ。
その命を看取った瞬間、思い出が逆回りに脳内を駆け巡る。大魔王の城、精霊の解放、闇に閉ざされた大地、地上に開いた大穴、魔王バラモス、不死鳥ラーミア、女王ヒミコ、ダーマ神殿、どうだぼうすワシのぱふぱふは気持ちがいいだろう、旅の扉、懐かしのアリアハン。眠りにつく前、勇者として絶命した、自分。

……総ては幻。

ごめんね、みんな。わたしが不甲斐ないせいで、こんなにも遠回りしてしまった。今までありがとう、もょもと。わたしを守ってくれて。わたしが創り出した「最強のイメージ」使命を果たした勇者の亡骸は光の粒となってわたしの中へ還っていく。

行こう。今度は負けない。

 

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三体の悪魔を斬り伏せ、再び大魔王の前に立つ。大魔王の闇が私を包んでいく。光の玉を掲げる。光の玉が輝きを増し、収束する光が大魔王の闇の衣を剥ぎ取っていく。

鬨の声をあげ、ゆうぽんが突進する。
すぎやんはメラゾーマの詠唱を始める。
やれる。斬撃を与える手に新たな力が湧いてくる感覚。勇気!

だが、大魔王の凍てつく呪気は戦うわたしたちを何度も死の淵へ追いやる。滅びの愉悦、死絶の美学から続く魔王の抱擁。これがキツイ。体が凍り、命を削る。

闇の衣が剣戟を受け流す。一撃は入るものの、手応えが、ない。大剣を振りかぶり、ゆうぽんが全力斬りを叩き込む!躱された、ところをわたしが脇から渾身の追突!刺さった!手応えを感じたところを振り返りざまの腕の一撃でぶっ飛ばされる。

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もんどりうって転がったところを大魔王の視線に囚われる。トドメの一撃が、来る。けれど、わたしは……

想い描くのは最強のイメージ。姿勢を低くして突進する。狙うは!大魔王の胸に突き刺さったままの剣に蹴りを入れさらに奥へ押し込む。蹴りこんだ勢いそのままにその足で剣を踏み台に跳ね上がる。大魔王の、頭上。

ギガデイン

雷鳴と、閃光を自らに浴びせる。体を通して稲妻が収束する拳を、大魔王の額に叩きつける!直接触れた拳からエネルギーが通っていくッ!突き抜けて、刺されェッッ!!

奔流する光が、魔王の内部から漏れ出す。注がれた力が、飽和し、内部で荒れ狂い、内側から食い破る!

耳が壊れるほどの落雷音と共に大魔王は爆発四散した。

力を使い切ったわたしは受け身も取れず、地面に叩きつけられ、気を失った。


溢れる雷の光の中、精霊の祝福が聞こえて……

 

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わたしが気がつくとゆうぽん、すぎやん、アキーラが微笑みかける。
みんなボロボロなのに外まで運び出してくれたのか。

まにえらはちっちゃいから、どうって事ないさ

なんて笑いあっていると、地平の彼方から、眩い光が登って来る。

アレフガルドに朝が来た。
改めて、成し遂げたことを噛みしめる。

昇る朝日を見ながら、満足したわたしの意識は再びすぅっと遠くなって来た。

 

 

 


ねー、それで終わりなの?勇者はどこへ行ったのさ!!

子供の不満の声が聞こえる。
潮の香りが、風に乗って届いて来た。

目の前には、スライム族の男。

さて、わたしの語る物語はこれで終わりです。またいつかどこかで。

 

そう言うと、スライム族の男は音もなく遠ざかって、見えなくなってしまった。


腰には、アリアハンの剣。これは、夢?ほんとう?


とにかく今日の出来事を、忘れないうちに日記に書いておかなくては。

 

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